プログラム紹介・募集要項

亀田総合病院 整形外科専門医研修プログラム(基幹施設)

後期研修プログラム概要

後期研修期間は4年間である。日本整形外科学会の教育プログラムに準じて整形外科の研修を行う。当院には整形外科領域の疾患を扱う診療科としては整形外科以外にスポーツ医学科があり、各科の指導医とも連携をとって整形外科領域の研修内容を充実させる。
整形外科認定医として必要な臨床経験、知識、技術を修得する。前半は救急疾患を中心に全般的な整形外科疾患の治療にあたり、後半は整形外科的な慢性疾患を中心に、また興味のある専門分野についても研修して戴く。また、地域医療も当院で研修可能である。
年次別プログラムは次の通りである。

1)整形外科1年次

入院患者を約10名担当し、主治医の指導のもと、その疾患の診断・検査・手術を学ぶ。
整形外科外来は週1回、退院患者を中心に担当する。
救急疾患を中心に、主治医の指導のもと緊急処置・手術などを学ぶ。

【目標】
基本診察法、基本検査、画像診断、診療録記載などの習熟
入院患者リハビリテーション、患者の術前術後管理などの研修
四肢関節・体幹部などの機能解剖と運動器疾患の病態の理解
緊急処置と保存的治療(ギプス固定、牽引療法)の習熟

2)整形外科2年次

入院患者を約10-15名担当。
整形外科外来は週2回、外来患者を全般的に診療。
救急疾患及び一般的な慢性疾患に対し、主治医の指導のもと手術などを実施する。

【目標】
一般的な整形外科疾患の診断と診療計画の確立
医療の社会的側面と社会保障制度の理解
リハビリテーションの正確な処方と実施
外科的手技の習熟(骨折手術、神経・腱の手術、脊椎手術、スポーツ整形外科や鏡視下手術の基本操作)

3)整形外科3年次

入院患者を約10-15名担当。
整形外科外来は週2回、外来初診及び再診患者を診療。
一般的な慢性疾患に対し、主治医の指導のもと手術などを実施する。

【目標】
整形外科疾患の正確な診断と診療計画の確立
患者の主訴、希望に対しての適切な対処
装具療法の習熟
外科的手技の習熟(スポーツ医学全般、関節形成術、血管手術、複雑な骨折手術、人工関節手術、脊椎脊髄手術)

4)整形外科4年次

入院患者を約10-15名担当。
整形外科外来は週2回、外来初診及び再診患者を診療。
慢性疾患を、主治医の指導のもと手術を実施する。
希望する整形外科専門分野・関連分野の研修。

【目標】
整形外科疾患の正確な診断と診療計画の確立
特殊病態に対する理解と対処
患者さまからの十分な信頼を得る事
専門分野での研修、脊椎脊髄外科での研修
外科的手技の習熟(脊椎脊髄疾患、関節形成術、血管手術、複雑な骨折手術)


『研修中に執刀する疾患及び手術の大略』
・整形外科1年次
新鮮創傷処置、骨折手術(一般的なもの)、皮膚移植術、筋腱靭帯手術
・整形外科2年次
骨折手術(比較的複雑なもの)、関節手術(関節鏡視下手術を含む)、四肢切断術、神経・腱の手術、脊椎脊髄手術
・整形外科3年次
骨折手術(複雑なもの)、関節形成術(人工関節手術を含む)、血管の手術(マイクロサ-ジャリーを含む)、良性骨軟部腫瘍、脊椎脊髄手術
・整形外科4年次
骨折手術(複雑なもの)、関節形成術(特殊な骨切り術を含む)、四肢長調節手術、悪性骨軟部腫瘍、脊椎脊髄手術

定期的カンファレンスとしては、リハビリカンファレンス、新患・術前カンファレンス、外来入院症例検討会、術後カンファレンス、英文誌抄読会など多数ある。
なお、4年間の研修期間中に毎年最低1回の学会発表と1編の臨床論文を発表することを目標とする。


後期研修コース例
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
1年次
基本的な知識と診断学、整形外科的処置、簡単な外傷手術の手技を広範囲に習得
2年次
多彩な外傷の対応、関節外科の基本的な手技の習得、骨関節の感染症、切離断と装具
3年次
人工関節・関節外科
手の外科・関節鏡手技の習得(スポーツ医学科にて)・地域医療
4年次
脊椎外科・骨軟部腫瘍
自主選択(救命救急・リウマチ・リハビリなど)

文責者名:整形外科主任部長 黒田 浩司



整形外科後期研修プログラムにおいてスポーツ医学科研修期間中にはスポーツ医学科外来と手術を中心とした研修をしていただき、すべての手術に助手として入っていただきます。また休日のチームドクター活動やメディカルチェック事業にも積極的に参加していただきます。


スポーツ医学科研修期間に習得可能な検査・手術手技

1.検査・処置
処置・検査
関節穿刺・関節内注射(膝関節、肩峰下滑液包、肩甲上腕関節、肘関節、距腿関節、距骨下関節、手関節、股関節)
関節造影(肩関節、手関節、股関節)
ガングリオン穿刺
超音波検査(膝、肩、肘、足、股関節、筋組織、腱付着部)

2.手術手技
半年から1年間の研修では膝・肩関節鏡の基本的な関節鏡視と簡単な膝関節鏡処置ができるようになっていただきます。
膝関節鏡(診断)、肩関節鏡(診断)
膝関節鏡視下滑膜切除術、膝関節鏡視下半月板切除術、膝関節鏡視下関節内遊離体摘出手術

なお、整形外科後期研修プログラムを終了されて、スポーツ医学科フェローとなることをご希望された方はこちらをご覧ください。
スポーツ医学科フェローシッププログラムのご案内

文責者名:スポーツ医学科部長 大内 洋

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