本研修プログラムは、亀田総合病院放射線科を専門研修基幹施設として東京医科歯科大学放射線科を専門研修連携施設として加えた専門研修施設群を統括する専門研修プログラムです。
放射線科領域専門制度では、放射線診断専門医または放射線治療専門医の育成の前段階として、放射線診断専門医および放射線治療専門医のいずれにも求められる放射線科全般に及ぶ知識と経験を一定レベル以上に有する「放射線科専門医」を育成することを目的としています。
3年
日本医学放射線学会専門医(診断・治療)
日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医
亀田総合病院
東京医科歯科大学 放射線診断科・治療科
庄司 一寅(放射線科部長 日本医学放射線学会放射線治療専門医)
1)中枢神経系画像診断<担当:菊池陽一顧問>
領域は脳、頭頚部、脊髄である。血管撮影、IVR(Interventional Radiology)、MRI、CTが中心となる。まずCTで脳、脊髄解剖を勉強し、MRIで撮像法と病態についての知識習得をする。血管撮影、IVRはその責任者が脳外科部長として移動したので放射線科単独では行わず、脳外科と共同で行うことになる。血管撮影でのミスは致命的後遺症を起こすので、研修医の性格や相性を見て指導医が許容範囲を決める。1年間で基本的な知識が身に付くが、半年経過した時点では診断に自信がもてるようになり、1年経過すると学問に対する謙虚さが身につくと思われる。
2)腹部胸部系画像診断<担当:町田洋一部長、山下航医師>
胸腹部画像診断は上記領域以外の画像診断領域を含むが、これには胸部、腹部、四肢末梢、小児放射線診断、血管IVRが含まれる。単純写真、造影写真、 CT、MR、血管撮影及びIVRが研修の対象で、基本的アプローチの方法は中枢神経系画像診断と同じである。早朝の症例カンファレンスで各症例の問題点が 指摘され、その後レポート作成、指導医によるチェックがなされる。
1年間では大まかな画像診断の基礎が形成される。
3)放射線治療<担当:庄司一寅部長、正木英一顧問>
放射線治療は診断と全く違う領域である。対象は癌患者であり、患部に放射線を照射することにより、腫瘍の縮小や骨転移の痛み止めを行う。機器はリニアック、腔内照射の2種類がある。
放射線治療の原理の理解と実践の基本習得を目的とし、治療計画から照射までの一連の研修を行う。本院はリニアックナイフも行っており、その手順についても研修する。
4)核医学<担当:菊池陽一顧問>
核医学は画像診断の一つであるが、形態診断ではなく機能診断を主とする。核種の集積する機序の理解と読影の基本を習得する。現在はPETによる癌の早期発見、5mmほどの小さなリンパ節転移の発見などに大きな期待が寄せられており、この原理の理解と読影はその後の治療方針に大きな影響を与える。それだけにしっかりした学問的研鑽と各症例の丁寧な読影がかかせない。
又、核種の開発も頻繁に行われるため、常に最新の知識を持っていなければならない。
2012年 日本医学放射線学会放射線診断専門医取得:1名
2010年 日本医学放射線学会放射線診断専門医取得:1名
2009年 日本インターベンショナルラジオロジー学会専門医取得:1名
帝京大学 放射線科、横浜市立大学 放射線科、徳島大学 放射線科 など
亀田総合病院 放射線科 後期研修を終了して 山本麻子
3年間の亀田総合病院放射線科での後期研修が終了しました。
放射線科として後期研修を行いたいと考えているけれど、他の病院や大学の情報が少なく、どうやって研修先を決めたらよいか悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
当院は初期および後期研修プログラムおよびこれをサポートするシステムが整っていますが、放射線科後期研修プログラムも他大学、病院とは一味違った特徴を持っているので、ご紹介いたします。
文責者名:放射線科部長 庄司一寅
〒296-8602 千葉県鴨川市東町929 TEL:04-7092-2211(代)
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