医学生の皆さんへ
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卒後研修センター長 松田 諭

こんにちは。卒後研修センター長の松田諭(まつださとし)です。 2021年4月から、前センター長の片多史明先生の後を継ぎ、センター長をしています。

 「亀田での初期研修」の一端を御紹介したいと思います。
 温暖な南房総の海沿いにある亀田メディカルセンターは、30年以上前から、臨床研修指定病院として医師の教育・育成に力を入れてきました。
 亀田での初期研修の共通目標は、2年間のスーパーローテート研修を通じ、医師としてのしっかりとした土台を築くことです(骨太の医師と私たちは呼んでいます)。また、それぞれの研修医の将来目標も大事にしています。各自の将来目標に合わせた個別ローテーションを組み、ローテーション先の診療科でも、土台の構築に加え、それぞれの将来に活きるような研修を心がけています(Four T's といいます)。
 ここには、1学年24名の研修医が、多くの患者さんから学び、先輩医師から学び、医療チームのスタッフから学び、研修医同士で経験を分かち合い、お互いに切磋琢磨できる、厳しくも温かい研修環境があります。
 目の前の患者さんに、一つでもプラスになるように、自分の知識・技術の向上のために努力し、医療チームのパフォーマンスを向上させ、患者さんにきちんと結果が出せたときの喜びはとても大きいです。医師としての喜びに溢れた730日は、あっという間に過ぎてしまいます。

 「医学生」から「臨床医」への成長は、単なる文字で書かれた研修目標の達成の繰り返しではなく、次元の異なる「進化」です。亀田には、皆さんの成長を自身の喜びとする、多くの患者さん、先輩医師やメディカルスタッフがいます。また、皆さんの進化の触媒となるような、プロフェッショナルとして問い続け、学び続け、更なる技量の向上に挑み続ける、多くの先輩医師の背中があります。
 「研修医」は決して病院のお荷物ではありません。彼らを指導するなかで指導医も知識をアップデートします。彼らがローテートすることで各診療科の良い点と悪い点を吸収し病院全体のレベルを底上げしていきます。指導医には指導医の、専攻医には専攻医の、研修医には研修医の24時間365日があり、それぞれが新しい発見をしながらお互い高めあうことが組織として重要なのです。
 私も、まだまだ修行中、発展途上の身です。医師としての完成形・ゴールを皆さんに示すことは出来ません(そんなものは無いのかもしれません)。皆さんより数歩先を歩む先輩として、臨床医を続けることの厳しさ、喜びを分かち合いながら、充実した研修生活が過ごせる様に精一杯サポートをしていきたいと思います。

 「亀田での初期研修」に興味を持たれた医学生の皆さん、是非一度当院を見学にいらしてください。活字では伝わらないような病院の雰囲気、活き活きと研修に励む研修医の表情を、感じていただけることと思います。皆さんとお会いできることを、楽しみにしています。

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