医学生の皆さんへ
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初期研修医33期生 内科専攻医 瀬口 京介

初めまして亀田総合病院33期初期研修医で内科プログラム所属の瀬口京介(せぐち きょうすけ)と申します。
まずは勉強でお忙しい中、このページをご覧いただきありがとうございます。
ご覧頂いている医学生の皆さんの多くはこれからどこの研修病院に進もうかと悩んでいる頃だと思います。

医学部での生活が終わり、初期研修医として臨床現場で実際に仕事を始める。医師としてのまさしく「基礎」を築いていく初期研修をどこで行うのか、たった2年間という短い時間ですが、これからの長い医師人生を左右しうる非常に重要な局面だと思います。

そんな研修病院を選ぶ際に皆さんは何を基準に病院を選んでいるでしょうか?
もちろん答えは人によってそれぞれであり、正解はないと思います。

ここでは自分が研修病院を選ぶ際に意識したこと、実際に見学に来て感じた事、そして当院で研修して感じたことについてお話しさせて頂きたいと思います。あくまで個人的なものですが、皆さんが病院を選ぶ上で参考になれば幸いです。

■病院を選ぶ際に基準とした事について

  1. 地域基幹病院であること
  2. カルチャーマッチと成長環境
  3. その病院の研修医と自分の将来の研修医像が一致するか

自分の志望科は腫瘍内科でしたが、初期研修医としては「一般的な内科管理+救急」に強くなることが目標でした。必然的に地方の基幹病院、かつ総合内科が強い病院を中心に調べているうちに当院の存在を知り、実際に見学に行ってみました。
総合内科で1週間見学に来てみて、見学1日目の朝カンファでいきなり衝撃を受けました。研修医、後期研修医、上級医たちの活発なディスカッション、それにも関わらず、そこにいる誰もが議論について行ける。当時学生だった僕に対しても上級医の先生が丁寧に解説しながらカンファレンスを進行させていたことがとても印象的でした。気が付けば当時付かせて頂いた研修医の先生と一緒に朝早くから夜遅くまで夢中になって勉強し、カルテを書いていました。Supportiveな環境が整いかつ、実践的な環境であり自発的な学習が促されている。そんなautonomyとsupportのバランスに自分とのカルチャーマッチと成長環境を感じました。また、留学にも興味があったので、米国でトレーニングを積んだ上級医がたくさんいることもとても魅力的でした。
また、研修医はその病院の教育力を知るのに最も良い存在であると思います。正直、学生の頃は臨床的な評価は全く不可能でしたが、見学で出会った当時の研修医の先生方もとても魅力に溢れた方々でした。大変なスケジュールの中でも生き生きと診療しており、ご飯に連れて行ってくださった際に将来の目標や夢について話されていた姿がとても印象的でした。

また、上記の基準には入っていませんが、僕が見学した際にもう一つ魅力的に感じた事は、当院の患者さんに対する姿勢でした。例えば、首が疲れないようなテレビの配置の工夫であったり、食事制限のない方はタッチパネルでレストランの食事を取り寄せることができたり、病院のフロアが全てマットだったりと患者さんに対する細かい配慮が病院全体から感じられ、そういった文化のある病院で働きたいと思うことができました。

■実際に働いてみて感じたこと
① 学習環境について
僕の場合、学習は主にjust in time 7割、just in case 3割くらいと、ベッドサイドでの個々の症例からの学びがメインでした。
診療現場で主に個々の症例から学習するjust in timeの学習としては、各科ローテーションでの病棟管理が中心です。経験豊富な指導医達とのdiscussionを繰り返し、up to dateなどの診療ツールや各種ガイドラインを参照し、目の前の患者さん個人にエビデンスをどう適応するのか、そして何が最適な診療なのかを常に考えさせられます。
また、救急も研修医にとって最高の学びの場であり、グラム染色、身体診察の技術やエコー診療、種々の手技など多くを学びながら、実践します。
そして、学習の3割程度を占めるJust in caseの学習機会としては各科カンファレンスでの症例検討に始まり、グラム染色道場、エコーレクチャー、感染症セミナー、外来診療セミナー、人工呼吸器セミナーなど豪華なレクチャーが盛り沢山で、自分のプラクティスを体系的にまとめ直すいい機会となります。
そして「臨床」を学ぶだけでなく、臨床疑問を持つことや学んだ事を形に残すことも重要で、各科ローテーションで臨床疑問のアウトプットが求められます。臨床的に意義のある発表をすれば各学会や症例報告の機会も頂けることもあり、実際に院外での症例発表等も何度かさせていただきました。
そして当院の教育体制は基本的には屋根瓦式なので、2年目になると救急外来など色んな場面で1年目を指導することが求められます。医師として将来的には後進教育も必要となるため、早い段階から教育を意識した研修ができることも魅力的です。

② 同期/先輩/後輩について
皆さんの当院の研修医に対するイメージはどのようなものでしょうか?
当院の研修医を僕たちは愛称として「亀レジ」と読んでいますが、僕が入職して感じた亀レジの姿は「多様性」です。
出身大学も偏りがなく多種多様で、海外の医学部出身の同期だっています。それぞれが多種多様な夢や目標を持って、鴨川という辺境の地に集まり、お互いに日々切磋琢磨しています。
仕事終わりには各科の先生方や同期と一緒に飲みに行き、みんなの多様な夢や目標について熱い話を聞ける機会もたくさんあります。
これからの医療の将来を一緒に背負っていく仲間たちを知り、日々を共有する事は今後のあなたの医師人生できっと貴重なものになるはずです。

■キャリアについてどのように考えていますか?
みなさんは今後の自分のキャリアについてどのくらい明確な具体像がありますか?
僕の場合はいわゆる発散型で、色んな事に興味がある反面、具体的なキャリアプランをしっかり明示できるわけではありませんでした。
「計画的偶発性理論」という言葉があります。キャリアを左右するのは偶発的な出来事で、そのキャリアに繋がる重要な偶発性が多くなるように計画することが重要であるというキャリア論で有名な考え方の一つです。
自分自身のキャリアの中で計画した偶発性の一つは「亀レジ」になるという事でした。自信に溢れ生き生きとしている先生方や研修医を見て、ここには何かがあると直感的に感じました。
将来のキャリアプランを明確に捉えられている方にとって、高名な指導医陣が数多く在籍する当院は、今後のキャリアを拓いていく上で、非常にいい選択肢となるはずです。
そういった方々だけでなく、実際に自分の具体的なキャリアプランがわからないという医学生の方にもぜひ一度当院に足を運び、雰囲気を感じて頂ければ、皆さんのキャリアにつながるヒントに偶発的に出会えるかもしれません。

■ぜひ見学に来てください
ここまで読んでくださった医学生のさん、ありがとうございました。
僕が当院に興味を持った初めのステップは「診療科見学」でした。やはりまずは当院に見学に来て、実際に研修医の1日を見て頂くことをお勧めします。
その際には、ご縁がありましたら是非僕たち「亀レジ」ともお話ししましょう。ぜひ皆さんのお話も聞かせて頂ければと思います。
それでは、鴨川でお待ちしております。

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