医学生の皆さんへ
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初期研修医 骨太プログラム 鈴木 啓子

鴨川にきて早一年。
学生の頃、この地に見学に来て本当に田舎だなぁと思った。初めての病院見学からの帰路では、もう二度とここには来ないとすら思った。

「ちょうど良くアドレナリンが出たから。」マッチングでは、もっとそれなりの理由を述べていたが、私が亀田を選んだ理由は正直この言葉につきる。研修プログラム、レクチャーの量、経験できる手技の量、担当患者さんの数、ローテーションの選択の自由、に関しては満足して日々を過ごしている。しかし、これらの項目は二の次だった。うまく言葉に出来ないのだが、私が見学した病院のなかで、一番研修医の方々が生き生きとしていた。この人たちと働きたいと思ったのが一番の理由だった。
亀田では堂々と夢を語る人が多い。一方、夜は、人間本来の姿となって盛り上がってしまう人もいる。将来のことを考え、USMLEを勉強している人もいれば、body languageで外国人講師に挑む人だっている。いろんな人がいるけれど、基本的には人間が好きで、ちょっとだけ野心家である。1日だとわらからない人見知り感のある病院だが、1週間ほどして慣れてくるとなかなか快適な環境で、残り香が忘れられず私はマッチングを受けた。

住んでみて感じたが、本当に田舎だった。院内のローソンがオアシスさながらの存在感を放ち、映画館は探す気力すら失せる程近隣になく、千葉の観光本をよんでもたいしてページがさかれていない鴨川。「千葉県の鴨川」と言わないと、京都で働いていると誤解される知名度。

それなのに、最近実家から鴨川へ戻ると安堵を覚える自分がいる。夜遅く寮に戻るときに見上げた空の綺麗さ、晴れた日の太平洋のすんだ青、ツツガムシと遭遇できる山など、自慢の自然がここにはある。そして、そんな自然の中でたくましく生活している誇るべき同僚がいる亀田。

研修医1年目を終えようとしている今でも、亀田病院は明るく駆け回る「亀レジ」で活気に満ちている。

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