医学生の皆さんへ
亀田レジデント
産婦人科後期研修医 末光 徳匡

今回、亀レジ卒業生としてメッセージを発信する機会をいただきました。読んでくださる医学生の皆さんに亀田総合病院における研修の魅力についてお伝え出来たらと思います。

皆さんは鴨川をご存知でしょうか。
千葉県房総半島の端っこに位置する人口4万にも満たない町です。数々のサーフィンスポットがあり、院内にも真っ黒な先生がたくさんいます。都会でみかけるような有名な飲み屋はなく、女将さんが地元料理を振る舞うお店ばかり。そんな鴨川の最大建造物が亀田総合病院です。太平洋を一望できるロケーションに位置するこの病院には、400人もの医師が勤めており、スタッフは計3000人にも達します。鴨川の人口を考えると、おそるべし、ですね。この土地にこれだけの医師が集まるのは興味深いと思いませんか。俗にいう有名病院ではありますが、なぜこれだけの人数を惹き付けるのか。この巨大病院が持つ魅力的な「環境」を僕は2年間で体感しました。

僕は初期研修病院を選択するにあたり、自己成長が出来る病院を探していました。自己成長なしに自信を持って診療することはできないと考えるからです。自己成長、つまりは一生勉強なのですが、これを実現するには相応の「環境」が必要です。良い環境とは「施設」「上級医」「仲間」の3要素から成り立つのではないでしょうか。
まずは、医療施設としての環境が素晴らしい。診断治療に欠かせない検査機器等はなんでも御座れ、研修医のオーダーにより夜間MRIが稼働しているのです。その反面、コメディカルからのフィードバックも厳しく、その検査が本当に必要な検査かどうかを問われるなんてことを経験するのもしばしばです。適切な判断を下せるように成長する機会が毎日幾度となく巡ってきます。

次に、上級医も環境として重要な要素の一つです。研修医とは医者ではあるものの医療者として未熟、一人ではまだ何もできないお荷物です。そんな僕たちを挑戦の場へ送り出してくれるのが上級医であり、経験の数だけ成長の可能性が開けます。忌憚なく議論し適切に指導してくださる、優秀でキャパのドでかい上級医が亀田には集まっています。

最後に大切な環境としては、何といっても亀レジの仲間だと思います。これは2年間の研修で最も誇れる宝です。亀レジには2年間、レジ小屋と呼ばれる研修棟が与えられています。そこは上級医と隔絶された場所であり、仲間とリラックスして過ごすことができます。症例の相談や勉強、おしゃべりをして過ごす濃密な2年間になります。レジデントは皆、モチベーションも高く尊敬できる仲間ばかり。そんな亀レジ達は、自己成長にするのに欠かせない存在でした。

ところで、僕には医療発展途上国で診療に取り組み、医療水準の向上に寄与したいという夢があります。こうした発展途上国で医療を行うには、一人の医師が内科的医療から外科的手技までを自分の手で実践するという多彩な医療を完結することが求められます。一般的にはGeneralistと呼ばれるのですが、僕はそれらを兼ねる専門職が産婦人科医だと考えており、後期研修を産婦人科医として進む事に決めました。当院の産婦人科では生殖医療、UroGyne、腫瘍学、産科学と幅広い分野を学ぶことが可能で、自分の夢の実現に最適な環境です。
無論、このような僕の希望に当てはまる施設は全国的にみると珍しくはないのかもしれません。ただ、亀田は上級医やコメディカルからの多大なサポート/フィードバックを受けることができる数少ない病院の一つだと思います。

研修を成功させるか否かは自分の頑張り次第ではあります。しかし、自分自身が頑張ろうとした時に、周囲の環境や支えあう仲間の存在によっても結果は大きく左右され、次のステップに移るときに随分な差が生じてくるのではないでしょうか。亀田のこのような環境に身を置き、臨床の最前線で働くことにより自分が思い描く医療の自己実現が十分に可能となります。それが僕がこの2年間の研修で実感したところであり、後期研修医として次のステップへ進む理由です。

これまで亀田の良い点ばかりを書き連ねてみましたが、実際にはちょっとここでは言いにくい話だって多々あります。それは他の亀レジが熱く語ってくれるでしょう(笑)。長くなりましたが、読み切った方は東京駅八重洲口に集合です。アクシー号が皆さんを鴨川まで導いてくれます。
さあ、レジ小屋集合!

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